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2026.3.30

    IconとNSF、資本ガバナンス「Icon Model」と後継者育成プログラム「SAP」正式提供開始

    ―― 中小企業の承継課題を“入口から出口まで”一貫して支え、
    次世代経営者と持続的な統治体制を同時に育て上げる新しい承継モデル ――

    2026年3月31日
    Icon Capital株式会社
    National Search Fund株式会社


    1.事業承継の「前工程」を整備し、企業の未来を守る新モデル

    Icon Capital株式会社(以下、Icon)とNational Search Fund株式会社(以下、NSF)は、中小企業の承継において頻発する「後継者不足」「株主構造不備」「承継直後の混乱」といった問題を、発生する前に解消するための包括的モデルとして、後継者育成プログラム「SAP(Searcher Ascension Program)」と、資本・統治を制度化する「Icon Model」を正式に提供開始します。

    事業承継は、株式が動いた瞬間に完了するイベントではありません。引継ぎの何年も前から準備が始まり、引継ぎ後にわたって定着・発展が続く、多段階のプロセスです。SAPとIcon Modelは、承継の入口から出口までを連続的に支える日本初の枠組みとして設計されました。


    2.IconとNSFが現場で見てきた“承継の現実”

    Iconは10件の事業承継を専門家集団として実行し、オーナーと後継者の関係性、株主構造、文化の継承、事業アイデンティティの保全といった“数字に現れない核心部分”の摩擦と対話に向き合い続け、25類型のガバナンスモデルを体系化しました。

    一方、NSFはこれまで300名を超えるサーチャーとの対話、200社以上の承継候補企業の精査を行い、その中で6社を100%取得し、着実な価値向上へ導いてきました。承継後の企業価値は投資前と比べて大きく成長し、製造・卸・食品など複数分野で経営改善と組織再構築が実現しています。

    両社が現場で実践した結論は、
    「後継者が育つ前に権限だけが移り、ガバナンスが整う前に株式だけが動くと、承継は揺らぐ」
    という極めてシンプルかつ避けがたい構造です。

    SAPとIcon Modelは、この“二つの前提条件”を土台から整える仕組みです。


    3.後継者の「理論と実践」を鍛える三年間の『SAP』

    SAPは、後継者が経営者として中長期の責任を担う準備を整えるための三年間の育成プログラムです。最大の特徴は、経営者に必要とされる「理論」と「実践」を、同じ温度感で獲得できるよう設計されている点にあります。

    理論面では、NSFが運営するSearch Academiaのもと、戦略・財務・法務に加え、中小企業の承継現場で起きた実例をもとにしたケーススタディ、歴史・哲学などを通じた精神軸の形成など、広く深い学びを提供します。さらに、MBA取得費用および中小企業診断士取得費用はNSFが負担し、後継者候補が経済的負担なく体系的な学習に集中できる環境を整備します。

    実践面では、NSFの投資先企業において副社長級の権限を持ち、実際に経営に参画します。不採算部門の改善、組織再設計、新規事業の立ち上げ、価格戦略の再構築など、実務の一つひとつが「現場で決断し、結果に責任を持つ」ことを求められます。机上で磨いた理論が、そのまま現実には通用しない時もある。そこでの葛藤や調整こそが、経営者としての胆力を形成します。

    SAPは、この理論と実践の往復運動を通じて、「肩書としての後継者」ではなく「責任としての後継者」を育てる仕組みです。


    4.承継期の混乱を制度的に防ぐ『Icon Model』

    Icon Modelは、後継者育成と同時に、企業の資本構造と統治を整理し、承継期の混乱を防ぐために設計されたモデルです。

    Iconは対象企業の株式を33.4%程度取得し、企業の根幹に関わる特別決議について一定の抑止力を持たせつつ、オーナーの迅速な意思決定も阻害しないバランスを追求します。この設計により、承継で曖昧になりがちな境界線——「誰が何を決めるのか」「どの領域に後継者の裁量を認めるのか」「文化や理念に関わる領域はどう扱うのか」——を明確にします。

    さらに、Iconは25類型のガバナンスモデルを保有しており、企業文化・歴史・オーナーの価値観に応じて柔軟に最適化されます。


    5.ガバナンス類型の具体像:二つの代表例

    (1)「伝統守護型」

    老舗企業に多く見られる類型で、企業のアイデンティティに関する領域を丁寧に定義します。
    たとえば、社名・ロゴ・看板商品・創業時から続く製法など、“企業の顔”に関わる事項は三者協議とし、一方で、生産性改善や販路拡大など“企業を伸ばすための変革”は後継者が主導する。守る領域と変える領域を明確に分けることで、伝統の保全と変革の両立を可能にします。

    (2)「雇用継続型」

    地域密着の企業や製造業で特に多い類型で、従業員の生活と技能を重視します。
    このモデルでは、人員整理や処遇変更といったセンシティブな領域は三者協議を経て慎重に判断しつつ、若手の登用や評価制度の刷新、技術の継承体制などは後継者が自由度高く実行できます。企業の安定性と成長力を両立する「雇用の質」を整えるモデルです。


    6.EXIT:SAP → Icon Model → NSFサーチファンド

    すべてが一本のストーリーとして“承継の完了”に向かう

    SAPとIcon Modelの最大の特徴は、「後継者育成」「ガバナンス設計」「資本移転」「経営移行」をバラバラに扱うのではなく、承継完了までの長い一本道として連動させていることです。

    後継者候補は、SAPを通じて理論と実践を積み上げ、経営者としての判断力と胆力を獲得します。
    同時に、Icon Modelによって株主構造が整理され、後継者が裁量を発揮しながらも企業文化が揺らがない状態がつくられます。

    これらが整ったタイミングで、企業は中長期的なEXITプロセスに入ります。EXITといっても、“売却して終わり”という短期的なものではありません。むしろ、ここからが承継と成長の本番です。

    第一のルートは、後継者によるMBOです。
    後継者が段階的に株式を取得し、最終的に経営と所有を担う“経営株主”へと移行します。これは企業文化や雇用の維持に最も適した形であり、地域社会においても安定感の高い承継形態です。

    第二のルートは、NSFをはじめとしたサーチファンドによる承継です。
    企業の事業環境や成長余地、後継者との相性などを総合的に見て、外部から新しい経営者(サーチャー)を迎えるほうが企業にとって望ましい場合、サーチファンドが株式を取得し、事業の磨き直しを担います。ガバナンスがIcon Modelで整備されているため、このプロセスは迅速かつ整然と進みます。

    どちらのルートを選ぶ場合でも、SAP → Icon Model →(MBOまたはサーチファンド)という一本の道筋があることで、承継の質が高まり、会社は継続性と成長性を両立した体制へと進化します。

    ここで完了するのは「所有の移転」ではなく、
    “事業と文化を未来に運び続けるための経営体制が整った状態そのもの”です。
    SAPとIcon Modelの連携は、EXITを投資の終点ではなく、企業の新たな長期成長の起点として捉えています。


    7.対象となる企業

    本モデルは、年商1億〜50億円規模の事業承継企業を主な対象としています。
    技術や文化の承継が重要な企業、親族内・社内に後継者がいない企業、従業員承継を検討する企業、地域の基幹企業など幅広いケースで活用できます。


    8.Icon代表取締役 安田修一郎 コメント

    事業承継は、株式を移せば終わるものではありません。後継者の準備やガバナンスが整わないまま進めば、企業は揺らいでしまいます。私たちは現場を通じて、長期的な承継の成否は「誰が担うか」と「どう設計するか」で決まると確信しています。SAPは後継者を経営を担える状態まで引き上げ、Icon Modelはその力が正しく発揮される統治と資本の枠組みを整えます。この二つを一体で設計することに、初めて意味があります。承継を“イベント”ではなく“適切に準備するプロセス”へ。企業の未来をつなぐために、このモデルを更に社会に実装して参ります。

    【本件に関するお問い合わせ】
    Icon Capital株式会社/National Search Fund株式会社
    広報担当
    info@iconcapital.jp

     

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